◇雅楽の種類

日本古来から歌い継がれてきた「国風歌舞」、朝鮮半島や林邑、天竺などから渡来した「渡来楽(管弦・舞楽)」、日本の宮廷貴族によって発生した「催馬楽・朗詠」の三種類の総称を雅楽と言います。

◎国風歌舞
 神楽歌、久米歌、東遊びなどの、日本に古来からのあった歌舞。神楽歌に舞が伴い、和琴・笏拍子・篳篥・笛を使用する。


◎渡来楽(管弦・舞楽)
 一般的に雅楽と呼ばれている管弦と舞楽がある。管弦では三管(笙・篳篥・龍笛)、三鼓(鞨鼓・太鼓・鉦鼓)、両弦(楽箏・楽琵琶)の楽器を使用して演奏する。舞楽は、右舞(唐楽)・左舞(高麗楽)があり使用する楽器に違いがある。演奏方法については、管弦吹と舞楽吹とがある。


◎催馬楽、朗詠
 催馬楽とは、地方の民謡、馬子歌などを雅楽風に旋律を優雅にした歌曲の事。朗詠は、国内外の優れた漢詩に旋律をつけたもの。

 


◇楽器について

雅楽で使用する楽器

〈三管〉
◆笙(鳳笙) 
17本の竹が、頭と言う部分に差し込まれており、その形状から鳳凰が翼を休めている様に見える事から「鳳笙(ほうしょう)」との名称でも呼ばれる。使用前や使用後には頭の部分をよく温めてから使用する。天から差し込む光を表す楽器とされている。

◆篳篥
管 は竹で出来ており、竹管に葦で出来た廬舌(リード)を差し込み演奏する。雅楽器の中で一番小さい形状ではあるが、一番大きな音がでる。演奏の主旋律を奏でる役割がある。使用前には必ず盧舌(リード)を温かいお茶に浸して使用する。大地に生きる人の声を表す楽器とされている。

◆龍笛
龍笛は非常にポピュラーな楽器で、鳳笙や篳篥の様に使用前の特段の準備はない。鳳笙が天から差し込む光を表し、篳篥が大地に生きる人の声を表すのに対し、龍笛はその間である空に住む龍の鳴き声を表すとされている。


〈三鼓〉
◆鞨鼓
◆太鼓(楽太鼓)
◆鉦鼓


〈両弦〉
◆楽箏
◆楽琵琶



◇雅楽の譜面

龍笛の譜面
篳篥の譜面
笙の譜面
新納雅楽会
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